ブリーチ加工
ジーンズの洗い加工の一つ
「ブリーチ加工(ブリーチアウト)」は、
酸化剤/還元剤を使って、強制的に色を分解させ、
濃色から淡色に脱色する加工です。
この加工を行うと、特に日焼け(イエローイング)の問題が
発生し易くなります。また、生地欠点も出易くなります。
色落ちの程度によって、ブリーチ色、
スーパーブリーチ色(限りなく白に近い色)などに分けられます。
また、酸化剤と還元剤では、色味が大きく変わり、
酸化剤で行うと綺麗な青味、
還元剤で行うとくすんだ(グレイッシュ)青味になります。
さらに酸化剤で行うと繊維の脆化も進みます。
そのため、脱色後の適切な中和処理が必要になり、
仮にこの中和処理が不十分ですと、残留塩素が製品に対して、
堅牢度の低下や繊維の脆化を引き起こします。
また、特に鉄分の多い硬水を使って塩素処理加工を行いますと、
ブルーから茶色、ベージュのように変色を起こします。